2018/03/11

一富士 二鷹 サントリー

最近流れている「おねだん以上」のテレビCMを観て違和感を感じた事の話。

「暮らしにもっとデザインを」みたいなキャッチコピーと共に紹介されている家具を見て、これって別にその家具メーカーが生み出したデザインじゃなくて、何年も前から多くの家具職人が作っていたものだし、さらにそれ以前にその国で普通に文化の一つとして存在していたもの。それをあたかも「私達が考えました」みたいな雰囲気で言っているので、それはどうかと。

最近日本ではそういうテイストが流行りなんだけども、流行りの後追いをしながらも、そんな事を恥とも何とも思わないその開き直った態度が気に入らないわけで。せめて「私達も参加させていただきます」ぐらいの謙虚さが欲しかった。

流行りの後追いの虚しいところは、オリジナルと酷似した安価なリプロダクト品を買ったとしても決して満たされる事がないという事。例えそのメーカーで部屋の家具を揃えたとしても、セリアの「それ風」の小物を並べているのと充実感はさほど変わらない。安物買いの銭失いとはそういう事。

だったら1個で良いので本物を買い、その本物を殺さないようなコーディネイトで部屋をアレンジした方が完成度が高くなる。センスというのは同じ物を並べて統一感を出すのではなく、異なる物の中に統一感を見出す事を言う。

そういう話になったので、ついでにアクアリウムの機材でも最近同じような違和感を感じるようになった話を書きます。

何年も前から「観賞魚用品だけでシステム一式を構築する」事に違和感を感じていたのだけども、最近はその感覚が顕著に強くなってきて、はまらないパズルを無理やり組み合わせているようなストレスを感じています。

本来『物』っていうのは機能重視で作られていれば組み合わせても相性が良いはずですが、余計なデザインや良く見せようとする「見栄」みたいなのがジャマになっているんでしょうね。

機能重視であれば流行の後追いなんて言われることは無いはずです