2017/09/02

帝王学

電子ピアノ配備に伴い、長らく展示しておりました私がフルスクラッチで製作したキューブガーデン(現スペリア)システムをサティアンに収蔵することにいたしました。

今でこそ「インダストリアル仕様」なんていう言葉が広まっておりますが、私がコレを作ったのは10年も前の事。ガーデンスタンドはシルバーのが錆びたように見えますが、あれは錆びて朽ちる寸前だったブラックのスタンドをヤフオクで購入し、塗装を全て剥がした後クリア塗装をほどこしたものです。塗装の下を錆びが毛細血管のように張り巡らされていたその様は人為的には絶対に作り出す事のできない芸術品でございます。

電源ソースはマニヤ必須のパワーコード。ポンプはエーハイム1048(濾過ナシ)、給水メタルパイプからのホースは空冷ワーゲン用のブリーザーホース、それをハーレー用のクランプで締め、排水はスラッシュカットされたホースがダイレクトに水面へと突き刺さります。

これぞ唯一無二のアクアリウムシステム、たとえ100万出されても販売いたしません(誰も買わねぇよ)。

生活空間に工業製品を取り込む場合、日本人が感じる侘びは製品の向こう側に見える削ぎ落とされた実用性であり、「インダストリアル風」に作った製品にその侘びは存在しません。

つまりそれはユルく作られた「ゆるキャラ」と同じで、たとえマカ王飲んでいても一目見ただけで萎えてしまいます。流行は私のマイブームが去った後にやってくる。そんな私は夜の音速貴公子、どちらも速すぎで申し訳御座いません。