2017/06/21

エレキウォーズ(後編)

昨日の続き

数日後、若い男とその上司と思われる二人組がやってきた。たぶん電話の主であろう。「お客様提案課」という肩書きの名刺だが、クレーム対応専門なのか特に若い男の方は日々のストレスからであろう負のオーラに包まれている間違いは起こさないでくれよ。

この時点でもまだ詫びは無し、ならば何をしに来たかと言えば俺側に不正や落ち度がないかを調べに来たらしい。ブレーカーを調べ、エアコンを調べ、そして室外機を調べる、当然細工したような跡はない、コッチは何もしていないんだからね。そして今度は尋問タイム「こういう事は建物の所有者が変わると起こるんですが」いえ、私が建てました。「エアコンを変えても契約を変えませんでしたよね?」いえ、エアコンは変えていません。
なんというか、この事態を穏便に切り抜けようとしている必死さみたいのがビリビリ伝わってくる。よっぽと現実を認めたくないのだろうか?そして今日の時点では結論が出せないと帰って行った。いやいや、こちらに非は無いのだから何も話し合う必要は無いと思うんだけど

さらに数週後、忘れかけた頃に同じ2人がやってきた。どうやら返金する方向で進んでいるようなのだが、議論に時間を要すると。それはつまり内部で誰が責任を負うか揉めているだけでしょ?そういう話はさ、とりあえず返金してからすりゃいい話じゃん、俺が待つ必要ってあるのかな?不信感は募るばかり。

そしてさらに数週後(とにかく対応が遅い)、またしても同じ2。話によれば返金は決まったと、だけども昔の入金記録までは残っていないので、俺が今まで延滞なく全額払ったかどうかの確証が無いと一体どこまで人を疑えば気が済むんでしょうねぇ?仮に証拠が無かったらどうするつもりだったんでしょうか?だからね、叩きつけてやりましたよ、今まで保管してきた20年分の電気料金明細をな!セブンスのサティアンに眠ってるのはヴィンテージアマノだけじゃねぇんだよ!俺の収納癖舐めんじゃねぇぞ!

まさかの展開に驚く2人。そして全ての明細をチェックし終えた時、初めて本格的な謝罪の言葉がでた。遅いんだよ、どうして客を疑うところから始めるんだよ、信じる方が先じゃねぇのかよ?でもね、悪いのはあなた達じゃないからいいよ、腐ってるのは会社の体質の方だからね。

そして一昨日、最後の覚書に署名し、ついにこの騒動は終結した。発覚から4ヶ月長い戦いだった。この日来た上司は別の人で、誠実さを感じる謝罪対応とアクアリウムの話題で空気を和ませる辺りが積み重ねてきたクレーム対応の経験を感じさせる。しかし、若い方の負のオーラは一層色濃く、先の不安を感じずにはいられなかった。せっかく有名企業に就職できたのにね、人生まだこれからだから頑張れよ。

皆さんも電気料金に限らず、一度しっかり経費を見直した方が良いかもしれませんよ。気付かないで損してる事なんてゴロゴロありそうだし、今回で発覚したのは向こうから返金する気は全く無かったって事だからね。自分から言わなきゃスルーですよ。あとは対応のグダグダが酷かった、指摘した時点でパッと対応してくれれば「ミスしてもちゃんとフォローしてくれる会社なんだな、だったらこの先も安心して付き合っていけるな」って思うじゃん。それなのに責任逃れようとしたり、疑ったりしてきたわけじゃん「もうこの会社は信用できないな」ってなるでしょ?対人間の商売ってそういう事ですよ。

戻って来たお金ですか?大部分はこの先のエアコン修理代として貯金しておきます。妻からは「どうせまたポンコツの車買うんでしょ?」と言われましたが、いえいえ車は買いません。セブンス店長はこのお金でアメリカに行きます!