2016/10/06

行け!Nature Aquarium Party 2016 その5

「ナ、ナイストゥ ミーチュー!」一瞬何が起きたんだ?と固まる外国勢だったが、すぐに握手を返してくれた。これほど一度に多くの外国人と握手したのは生まれて初めてだ。

「マイネーム イズ ヒサトソウマ…」出来る限りは自力で話す、自分の中で決めていたがここまでが限界、この先は通訳をお願いする。

この時の「表向きな」状況はフェイスブックに記載してあるので、ここでは「裏側」の心理状況をお伝えする。積極的に話をしてくれたのはスペインでADAの代理店を展開しているヤゴ氏、アクアジャーナルにも登場しているのでご存知の人もいるであろう(俺は知らなかった)。金髪の「いかにも」という容姿のナイスガイであったが、とにかくデカイ!身長180cmの俺を超える長身で何とも言えぬ迫力があるのだ。

そんなプレッシャーと戦いながら丁寧に、そして熱く語ってくれる彼の言葉に集中、たぶん分かりやすい表現で言ってくれているんだろう、俺でもなんとなく理解できるところが嬉しかった。

そしてタブレットを取り出して、彼が展開中の具体的な活動を画像で説明してくれた。あたりまえのようだけど、言葉が通じない状態での画像を用いた説明はとても有効で、自分も取り入れる必要があると痛感した。

最後に一緒に写真を撮ってもらい、フェイスブックに掲載して良いか?と聞くと快くオッケーしてくれた。さらに名刺を渡してくれて「何かあったらいつでもメールしてくれ!」と言ってくれた(たぶん)。

大変失礼な話だが、初めて巨匠と対談した時よりも高揚した。人生でここまで高ぶった事はないかもしれない、自分の中の分厚い殻を1枚突き破ったような感じだ。どう考えても言葉の違いは抵抗になってしまうが、こういう機会に交流しないのは本当に損だ。なんで今まで挑戦しなかったんだろうと後悔した。

大きな使命を果たしてやっと緊張が解けてきた頃にレア物オークションが始まった。ゾーリンゲン時代のツールや20周年記念製品、あとは景観石などのマニヤ向けアイテムが並ぶ。事前に希望金額を書いた用紙を提出し、一番高額で入札した人がゲットできるというルールだったが、トトロ氏を筆頭としたマニヤ軍を前に俺が落とせるわけもないと参加しなかったのだが…結果発表が始まると入札したマニヤ達はステージに釘付けで、完全に自分の世界に入っている。ならば今のうちにトイレに行っておこうとギャラリーに入るとスタッフの重鎮様が疲れた表情で立っていたのでしばし会談。

それにしてもADA内でのこのブログの閲覧率がさらに上がっているらしく、「読んでますよ」と言われる度に謝っているのだが、この場で語っている事はあくまでもユーザー様のための私の率直な意見。誤解の無いようにお願い申し上げておいた。

すっかり長話になってしまいトイレは行かずに急いでオークション会場に戻るとすでに発表は終ってしまったようで、そこには結果が書かれたホワイトボード…マジか!?そこにはレア物を落札した猛者どもの名前と落札金額が書かれているのだが、トトロの名前がやたらと書かれている、その横には眼を疑うような落札金額が…。聞けば会場は異様な空気に包まれたようで、そんな面白い時にトイレに行ったことをものすごく後悔(結局トイレは行けてないけど)。これでもう世界公認だろ?別のワールドランキング1位おめでとうございます…。

閉会式後に再びヤゴ氏と握手、4ヶ月後の再開を誓った。それまでにはなんとしてでも英会話をマスターせねば。

これで全てのプログラムは終了、最後に新社長(奥様)と握手させてもらったが、巨匠とは正反対の細くてしなやかな手だった。一時的な就任なのかもしれないけど、これからもその手で俺と世界中のファンたちを楽しませてもらえれば何よりだ。

おわり