2016/06/05

追悼モハメド・アリ 異種格闘技伝説再来

刺激の無い日々、生きる気力を失っている諸君、いかがお過ごしだろうか?

2016年の折り返し地点を前に、私は平穏な日々を送っている。店内の水槽は日を追うごとに美しくなり、生体ストックのコンディションも万全、来店者の難解な飼育相談にも十分な議論を尽くしている。だが何故だろう?いつのまにか内臓は衰弱し、原因不明のめまいに襲われ、体型とは反比例して歯茎は痩せてく一方だ。今の俺に何が不足しているというのだ?一体俺は何を追い求めているというんだ!

そんな廃れた俺の海馬をビンと突き抜けさせるような情報が入ったのは1週間ほど前…

  「ミニ四駆でバイクを作ったヤツがいる」

ジーザス!どういう事だ!?あのどこから見ても四輪車用のキットを使って二輪車をどのように作ったというんだ!
家に戻ってすぐさまパソコンで検索してみた、表示されたいくつかの検索結果はたしかにミニ四駆ベースではあるものの、3Dプリンタで自作したパーツを使用したり、大会レギュレーションに従っていないものばかり。仮にレギュレーションの範囲内であっても三輪のトライク仕様のものばかりだ。

な~んだ、(とりあえずネット上では)誰も作れていなんじゃないか。まぁ普通に考えて無理だわな、そもそも作る意味もないわけだし…。

だし…。

……………………………………………………………………………………………。

やってやろうじゃねぇか!つまりそういうことだろ?プラモデル界でお手上げなら熱帯魚界がやるしかねぇって事だろ(どういう関係なんだろうか?)。

だがしかし、俺はミニ四駆製作を卒業した身ゆえ、(早くも)パンドラの箱の封印を解くわけにはいかない。だから今回の製作に関して自分なりに以下の制約を決めた。

・材料の購入は最小限に抑え、使用済みやジャンクパーツを用いる。
・使用するベアリングは520のみ。
・カーボンパーツは使用しない。
・製作作業は熱帯魚屋維持に関する作業が終ってから始める。
・このままだと人生的にヤバイと感じたらやめる。

よし、これなら営業に支障はないだろう。さっそく二輪化構想を考えてみたが、これがまたサスマシン製作とは比にならないほど難題山積みなのだ。シャーシはMSのセンター部分を縦に使用するとして、前後ギヤの向きと位置をオフセットすれば駆動できるはず。タイヤはトレッド幅をギリギリまで狭めて、四輪でありながらも二輪の雰囲気を醸しだせれば良いだろう。残るはデザイン的な「カッコ良さ」なのだが、まさかこんな所でミニ四駆レギュレーションが壁になると思わなかった。

まずはタイヤ径。最大でも35mmしか履けないのだが、シャーシの大きさに対してあまりにも小さく、ポケバイのようなバランスになってしまう。さらにタミヤから発売されているスケールモデルのライダー(ストレートランライダー)は1/12モデルゆえ、1/32スケールのミニ四駆に対してあまりにもデカすぎる。試しに合わせてみたがマジでポケバイのような感じでカッコ良さのかけらもない(一人で爆笑するほど面白かったけど)。さらにミニ四駆には車体高70mmまでという規定があるが、今まで7センチ越えるような車なんてありえなかったから気にもしなかったけど、ライダー跨がせたら脇の下ぐらいで7センチ超えてるじゃねぇか!首から上は無しにするか?夜中のドライブでバックミラー見たら後ろ走ってたってやつか?どうして70mmだったのか考えもしなかったけど、二輪化用のレギュレーションだったんだな。すごいぞタミヤ!

なんだろう?急に体調が良くなったような気がするぞ。続報を待て!