2016/05/16

とりあえずR-1飲んどけ!

私にとって不本意ではあるものの、このブログを読んでしまっている未成年諸君に告ぐ…

  「道路は信号が青になってから渡れ!それ以外は人生何をやってもノープロブレム!」

そうすれば20年後は俺のような人間になっているさ。

半年前、俺より5歳ぐらい年下の後輩が突然「カメラの修理技術を勉強するために半年間東京に行く」と言って上京した。後輩とはいえ歳はもう30半ば、夢を追うのは悪くないが今の仕事を続けていれば後の人生だって安泰だろう、それでも彼を突き動かしたのは何なのだろうか?
そしてこの春、帰って来た彼は本当に「宮越写真機修理店」というカメラの修理屋を始めた。 たぶんまだ店舗は構えておらず、ネット上で修理の受付を行い、自宅で作業しているんだと思う。自営業は何でも自分でやらなければならない、経理、広報、クレーム対応…仮にどんな凄腕の修理技術を持っていても、依頼が来なければ収入にはならない。今まで作った事もなかったウェブサイトも1から勉強して作ったという、たしかにまだ荒削りではあるものの、とても好感が持てる雰囲気だ。

半年間の上京生活と企業準備で今まで貯めた貯金が湯水の如く無くなっていったというし、この先だって当分の間(もしくは死ぬまで)裕福な生活を送ることはできないだろう。そんな夢を追う男の人生は賞賛される事が多いのだけども、俺は「バカヤロウ」と言いたい。
お前の夢のせいで、どれだけ周りの人に迷惑がかかると思ってんだよと。両親に心配かけさずに平穏に過ごさせてやれよと。友達だって一緒に飯食いに行く度にフトコロは大丈夫なのかと気にしないといけないだろ?すでに俺だってこうやって宣伝してやらなきゃって巻き込まれてんだよ。

だから迷惑かける人数の3倍の人をお前の夢で喜ばせてやれよ、男の夢にはそれぐらいのパワーがあるんだよ。自分の夢ってのは結局誰かの夢でもある、そういう事に気づけた時から人生は面白くなってくる。

万能スマートフォンの登場で今やデジカメですら姿を消しつつある世界、フィルムカメラ修理の道は熱帯魚屋を遥かに超えるストイックな道。もし修理を断られてしまった愛機があるのなら相談してみてはいかがだろうか?

宮越写真機修理店
http://www.miyakoshi-camera-service.com/