2016/05/07

偽りが取り巻く「松尾 昭」の世界

ここ数年落ち着いていたんですが、セブンスでは最近石組に挑戦する人が急増中。根強い人気のジャンルではあったけども流行が一周して戻ってきたのだろうか?それとも私の組んだ万天石が大当たりしているだけなのだろうか?

巨匠の目前で石を組み、ボロクソに言われた存在として、伝えられる事があればなんでも伝授いたします。巨匠自身も技術を隠すような事はせず、全てを語ってくれていましたので。

しかし、巨匠の指導を受けた人ならわかると思いますが、石組には言葉での解説では理解できない「第六感」みたいなのが絶対に存在します。指導している時の巨匠も「これだけ言ってんのに、何で分かんねぇかな?」なんて思っていたはずで、言葉で表現できない以上は伝える事が非常に困難な感覚なのです。

私は巨匠に「目隠しをして石を組んでみてください」とお願いしたことがあります、ですが巨匠は「見なければできないよ」と答えました。そうでしょうか?私は石組を心で組むべきだと思っています、どんなに見た目が良くても心に響かなければ見る者を感動させる事はできません。
感覚はラジオのように発信側と受信側の周波数が一致していなければ通じません、目を使って作ったものは目でしか受け止められないのです、はっきり言って目で見る感覚は非常に薄っぺらいもので邪魔でしかありません。せっかくの心で組んだ部分を見えなくしてしまっているのです。

だから目隠しをすることによって、巨匠の深層部分を見せてもらおうと思ったのですが、もう二度と確かめる事ができなくなってしまい残念でなりません。

石を組んでみて、見た目は良いけど何か物足りなさを感じるのであれば、それは製作時の緊張感や殺気の度合いが影響しているのです。ただし、基本を理解していなければ論外、まずはアクアジャーナル等の書籍で勉強する事をおすすめします。

本を読まない人ほど同じ質問を繰り返します。擦り切れるほどアップル通信を読んだ私が言うのですから間違いございません。