2016/01/26

骨折り損とはいうけど、時には骨折る事も必要なのかもね。

俺がまだ布団から起き出して間もない朝の話、妻と息子がたかがマスクを付けるか付けないかの論争で罵声を浴びせ合っていた…。

息子もまもなく10歳、そろそろ自分なりの考え方も持つようになり、いわゆる反抗期ってのが始まったのかもしれないが、それにしてもマスクで…しかもその態度に対してキレる母親…。

子供と論争になった親は「育ててやってるんだから言う事を聞け」みたいな事を思っているみたいですが、子供と親とはそもそもの「尺度」が違うので、そこに感謝や尊敬の念を持てという方が無理がある。例えば俺等にとって総理大臣なんて単なる身勝手な人間としか思えないけど、周囲の国会議員にとっては尊敬する大先生であり、幼児にとってアンパンマンは僕らのヒーローなのに対し「やなせたかし」は怪しいジジイにしか見えない、そういう事です。
なので育てられた事に感謝するようになるのは自分が親になった頃なわけで、子供の時からそれを理解している方が気色悪いし、そんなガキがいたとしても逆に信用できない。だからそんな事に優越を感じている大人に子供が従うはずがないのである。

ならばどのようにして子供に対して説得力を持つのか?それは子供の尺度に合わせれば良いのです。例えば…

・ゲームが上手い
・手放しで自転車に乗れる
・蹴ったボールが体育館の天井に挟まる
・階段の10段目から飛び降りる
・3分間瞬きを我慢できる

などなど。そんなくだらない事…と思った時点でもうアウト、そんなあなたはいつまでも罵声を浴びせ合っていればいいのです。

大人は子供に対して意見を言う前にまずは一度歩み寄る事が必要です、子供と同じ視線で、同じ事を体験し、それでも異論があるというのなら初めて意見を言う事ができるでしょう。俺は断言できますよ「生きる事に対して子供の行動が間違っているという事は一つもない」ってね。