2015/10/08

セブンスが180水槽をプロデュースすると…後編

オークレール様にブチトラの子猫が2匹も配備されたという情報がありましたので即行ってきました。入店するなりちっちぇのが走り回っていましたよ、しかも生まれながらの家ネコゆえ警戒心ゼロ、すぐに寄ってきやがる!無類のネコ好きである私にとっては(自分が掃除をしなくてもいい)水草水槽を見ながらネコと戯れるなんてまさに夢の館であります。オーナー吉平様は定休日であってもつい店の水槽に手を入れてしまうという私とは真逆の筋金入り草マニヤでありました、ひとときの間すべてを忘れたいという人は行ってみてください。

では昨日の続き。次にやるべきは水槽に水を入れて加重をかけ、台などに異常がないかを試験します。水槽台には陶製のタイルでデコレーションされた部分があるのですが、木製の水槽台に500kgを越える加重がかかれば少なからず変形するわけで、目地材でガッチリ固定されたタイルの目地が加重と共に砕ける可能性が高い。そうなったら叫ぶしかないのだけども、職人さんが私と心中してくれるというので二人で水槽を見ながら試験開始。
まずは1/3、推定150kg異常なし。そして1/2、半分まできたけど大丈夫。ならば一気に上まで入れてどうだ!おっ?全然大丈夫じゃん、それどころかきしむ音すらしない、職人技マジでスゴイよ。

いよいよここからは単独作業、昼から始めて15時を過ぎたところ。砂を入れれば当然水は真っ白になるので(全てアラゴナイト)、ホース2本で給排水を同時に行い水を入れ換える。この時間を利用してキャビネット内の配管を行うがこの時点で16時を過ぎた。
まずは水槽のフロー管から濾過槽に続く配水管、なるべく水が跳ねないように取り回しを考えて設置。次にポンプから殺菌灯、クーラーを繋ぐ。各設備の間には全てエーハイムのダブルタップを入れて不測の事態に備えておく。と、書くだけなら簡単だがこれを取り回しを考えながら塩ビ管を切って接着してホースを切ってという作業は意外に面倒、そしてパイプにホースを挿すという作業が続くと握力が無くなってきて力が入らなくなってくる、ただでさえ水槽載せる時の蓄積疲労があるのに手を抜けば水漏れにつながる重要部分ゆえキッチリやらなきゃいけないし、ターボツイストは最初に1度バラさないといけないし…(しかも2台ある)。で、配管終わったのが18時…院内には誰もいなくなっていた。

3時間水を入れ替え続けてやっと透明度が良くなってきた、残るはヒーターやポンプなどの配線を接続して最後の関門である循環テストである。オーバーフローはポンプ稼動時と停止時とでは濾過槽の水位が全く異なるので想定ミスがあるとやり直しになるし、配管ミスがあれば水浸しになるし、これが一番緊張する場面、もう俺と心中してくれる人は誰もいない。
「たのむ神様!」スイッチオン、勢い良く送り出される水は各機材を巡り水槽に押し上げられ、そしてフロー管から落ちてくる、次第に濾過槽の水位が安定して、配管からの水漏れもない。

終わったぁ~!時刻は19時、無人の医療施設はちょっと怖い。

一応終わったけども、愕然としたね。何がってアクリル水槽持ち上げられない自分の軟弱さに。ならばあと5年で体重2倍のベンチプレスできるようにしてやるよ、アクリル180ぐらい1人で持てるようじゃなきゃこの業界は背負えません。
体重2倍の150kgなら水満タンの90水槽でベンチプレス、次回のレグラス90の広告ページは私自身が水槽台、コトブキ様のセンス良過ぎで申し訳御座いません。