2015/06/11

第3回 富山車検の旅 前半戦

今は富山駅、14時23分発始発の電車内で書いています。各駅停車23駅、直江津まで2時間あるのでじっくり書いてみます。

出発は朝8時、天気は快晴で昨日よりも暑い。エアコン無しの車だけに昼前には到着したいところ。
ガレージのシャッターを開け、長旅の無事を愛車に祈りキーを回す。勢い良く回るセルモーターでバッテリーの生存を確認、直後あっけなくエンジンに火が入った。製造から間もなく50年になるのにスゴい。

床からニョキっと生えたようなシフトレバーでローギアに入れ、朝のちょっと不機嫌なエンジンをなだめすかしながら2年に1度、第3回目の富山ツーリングに出発。

さすがに3度目ともなると緊張の度合いも低いけども、何故か原付バイク旅よりもドキドキするのは何故だろう?乗り物との信頼感は走行距離と比例しているのかもしれないな。

国道8号に乗って、進路を西に向ければあとは富山までの一本道、右側には夏の穏やかな日本海が広がり、窓から入る心地よい風がツーリング気分を盛り上げる。ただし、そんな悠長な気分は糸魚川まで。県境の親不知付近はカーブの続く狭い道にアップダウンも激しく、ボロ車にとっては難所なのである。特にワーゲンバスは重いせいか登りが異常に遅い、セカンドベタ踏みで30キロ…いつも渋滞になってしまう。

難所を越えた頃には富山県、1回目の時にはエンジン止めるのも怖くてガマンしたけど、今回は道の駅でトイレ休憩。空冷ワーゲンのエンジンは熱いとキャブレター内のガソリンが蒸発してしまい始動性がすこぶる悪くなる、今回はどうかな?とキーを回すとセルモーターが「グニ…」と鳴っただけで動かない!?これは想定外、しかもこんな県境じゃ助けも呼べない。渾身の祈りを込めて再びキーを回すと「グニ…グニ…グ…ブロロロ」助かった~、やっぱりバッテリー弱ってんのかなぁ?セルモーター自体か?とにかくもう到着まではエンジン止めないぞ。

2年振りの富山の街並みは、数件の店が廃業したり名前が変わっていただけでほとんど変わっていなかった、2年なんてこんなものかと思っていたらなんと入善からバイパスが出来ていた!これで黒部市内をスルーできるので相当な時間短縮になる!と、喜んだのに毎回必ず赤信号(怒)、目の前の信号が青になると同時に次の信号が赤になるのだ。これは完全に意図的としか思えない、本来バイパスって車の流れを良くする為の道なんじゃねぇの?これで速度超過抑止のためとか言ったら笑えるね、だって100キロ近くで走れば赤になる前に交差点スルーできるんだから意味がない。本当に抑止したいならスピード違反を感知したら落とし穴に落ちるようにすれば良い!どこに穴があるのか分からないんだから誰もが安全運転するようになるよ。

て、話が脱線してしまったけど、信号にイライラしながらバイパスを魚津、滑川と進みいよいよ富山市に突入。さすがに運転も疲れてきて慣れない市街地もしんどかったけど無事に総本山バグワークス到着。
早々とデカイ犬の熱い歓迎を受けてからしばしオーナー様とワーゲン談話、相変わらずコンディションの良いワーゲンが並び物欲が刺激されるもグッとこらえて散策に出発しました。

歩くには暑かった、2年前の時と同じだ(たぶん過去ログに残ってる)。気になる店を2軒回ったところでギブアップ、最寄りの南富山駅に向かったのは今回のメインである路面電車初挑戦!乗り間違えて変な所に行かないように慎重に車掌に確認し、エアコンの効いた車内に乗り込むとすぐに電車は動き出した。

単コロと呼べば良いのか、1両だけの小さな車両は何とも言えぬノスタルジックな雰囲気で心地よい。車窓からはいつもの車より少し高い眺め、ちょっと意外だったのは電車なのに信号で止まる事、これでダイヤを守れるんだろうか?この乗り物には無縁な問題かもしれないけど。

この時点でもしかしから1本早い電車で帰れる可能性もあったけど、富山駅に着いた時刻が発車時刻…一番時間が余る事態になってしまった。
ならば存分に富山を楽しむだけ、まずは昼飯にラーメンでも食うか、富山のラーメンならもちろん…博多豚骨の店に入店(笑) 、だって豚骨ならまずハズレないでしょ?という勝手な考えでした。美味しかったですよ、替え玉もしたしバリカタの極細麺良かったですよ。

ゆっくりラーメンを味わって残り1時間、何か面白い発見を探してブラブラしてると怪しげな裏通りを発見、寂れた飲み屋が並ぶ雰囲気が良かったねぇ。新幹線騒動で新しビルが作られている中で残っている事がスバラシイ!

コンビニでアイスコーヒーを買い、駅の構内で休んでいればもう電車の時間。最後に「ますの寿司」を土産に買って電車に乗り込み携帯電話に今日の出来事を綴り始めた。


次の停車駅は名立、あと15分もすれば終点直江津到着です。
富山車検旅後半戦は2週間後?早ければ来週か!?しんどい~