2015/04/23

今週末はちょっとバタバタします

繰り返しになりますが、明日金曜日は18時までの短縮営業です。もしかすると翌日の土曜日は15時ぐらいからの営業になるかもしれません、明日改めてご案内いたします。

最近の休日ランチはジャンルを問わず面白い店を選ぶようにしています、ちょうど昼に空き時間ができたので、とある住宅街の入り口にひっそりと佇む喫茶店に行きました。バラの蔦に覆われた建物は知らない人ならそこが店とは気づかない様相ですが、店の前の庭がとても良い雰囲気で今日みたいな晴れた日なら外でお茶するのがオススメ。店内は使い込まれたテーブルとチェアが並び、クラシックなジャズが流れている。
メニューの大半はピザ(あえてピッツァではなくピザと言おう)、少々のトースト系、あとはコーヒー各種。カウンターの向かいにいる無愛想なマスターにピザとブレンドをオーダーして、しばらく店内を散策させてもらった。

入った時には気づかなかったけど、入り口の脇に大きなロースター(焙煎機)が備え付けられていた、すでに骨董品の域に達していたが周辺に焙煎された豆や生豆が置いてあるところをみると現役らしい。ほぉ~、自家焙煎の店なのか。
テラスからは庭に自由に出入りができる、まだ咲いてなかったけどシーズンにはバラが咲き乱れるそうだ。

楽しい散策もつかの間、さっそくテーブルにコーヒーが置かれた。厚みのあるカップに上品に淹れられたコーヒーを一口…そうきたか!最近のサードウェイヴコーヒーは深煎りのコクの強いものが多いけど、これはとてもあっさりしていてちょっと酸味が強い、いろんなコーヒーを飲んだけど初めてかもしれない。もしかして油っこいピザに合わせているのだろうか?
ピザも当然マスターの手作り、カウンターの奥にある使い込まれたオーブンでこんがり焼かれた薄生地ピザは生地が香ばしく「サクッ」という食感が楽しい、よくある薄生地とは異なる食感だ。

あっという間にピザは食べ終わり、コーヒーをもう一杯オーダーすると再びマスターはカウンターの向こう側で作業を始める。相変わらず無口で無愛想なマスターだが俺にはある「予感」がしていた、そして勇気を出して「コーヒー淹れてるとこ見てもいいですか?」と聞くと「いいけど別に大したことないよ」との返事で張っていた糸が一気に切れた。
入り口のロースターは今も現役で40年も使っている事、ピザもコーヒーも全て独学でやってきた事、カウンターや機材は全て移転前の店から持ってきた事などいろんな話をしてくれた。そう、コダワリの強いオーナーほどそのコダワリに「気づいてくれる事」が嬉しいのだ。最後は一緒に庭まで出て店の裏まで見せてくれて、楽しいランチになりました。

やっぱりカフェいいなぁ、熱帯魚屋を週末だけにして平日はカフェとか…できないだろうなぁ…。