2015/04/19

残り28メートル80センチ

新作の照明器具が仕上がりました。残念ながら画像では魅力的な部分がほとんどわかりませんが、全体のシルエットでも(わかる人なら)その異彩を感じ取れるはずです。蛍光管サイズは32Wかと思っていたんですが、届いてみたら40Wでした、つまり120cm水槽にジャストという事です。
ハッキリ言って単なる天井用の照明器具ですが、反射笠にプレスラインが入っていたり、全体の造りが手抜きとはまた違う大雑把な感じが日本製品とは異なり、非日常の世界へ開放してくれるのです。

本来ならば天井に直接取り付ける用途のモノですが、これに梨地の質感がたまらない鋳鉄製のリングを取り付け、チェーンで天井から吊るします。地元のホムセンではメッキピカピカのチェーンしか扱っておらず一度使用してみたのですがどうもイマイチでした、そもそも安いものに高級感を与えようとしている製品はゾクゾクしません、所詮チェーンなんぞ野ざらし環境で雑に使われる物ゆえ光っている必要などないのです(錆びの問題とかかもしれないけど…)こんな時選ぶのは迷わず「男のドブメッキ仕上」。ドブメッキチェーンなんて存在しないかと思ってたらネット通販であったわな、しかも30メートルで700円というで超格安!注文の2日後に届いたズシリと重い段ボール箱にはギッチリとチェーンが折り重なっておりました。さっそくソレで吊るしてみると己を主張しない艶消し感がドンピシャでございます。

最後は配線ですが、US仕様のインバータは不安もあるので取り外して直結配線にしました、蛍光灯は点きませんがLEDランプなら問題ありません。配線は黒い丸コード、プラグはゴムキャップ式、ヴィンテージランプでは鉄板の組み合わせ。そして配線が出てくる穴にはゴムブッシュを取り付けます。別にパンチで開けた穴からそのまま配線を出しても機能上は問題ないのですが、ここにブッシュがあるだけで上面の雰囲気が引き締まるのです。
最後に配線は吊るしチェーンの根元部分から出す事もできるのですが、効率を重視しすぎるのは作為を目立たせてしまうだけで、あえて余分なコードを出させる事によりこの照明が「偶然の産物」であるような印象を与える事ができるのです。

ほとんど意味わからないと思いますが、私は24時間こんな事を考えています。男のドブメッキチェーン必要な方は格安で切売りさせていただきます。