2014/11/21

出勤したらウツボが干物になっておりました。

歯科医院様の改装工事を見に行ったらメイン部分が完成しており、私の持ち込んだ水槽器材だけがまるでガラクタのように残されておりました。私の作業はこの後のサブ部分も終わらないと始められないのですが、出来上がったこの空間で俺の水槽がどのように見えるのかと思うとガマンできなくなって(今なら修正もできるし…)ジャマにならない場所のだけ水槽を設置してみました。
職人たちが作り上げた完成度の高い空間の中で感じる完全なアウェー感、まるで「お前に何ができるっていうんだ?」と言われているようです。ですが他から見れば俺だってその「職人」の中の一人であって「まだまだ素人だから…」なんていう言い訳は通用しないのです。

外観だけわかるように組み上げて空間全体が見える位置から眺めてみると少し浮いた感じがある、別に水槽が飛んでいるという意味ではなく雰囲気に馴染んでいないのである、ほんの僅かだけど。そこは俺が自作した部分で、ハードウェアの最大の特徴でもあるはずなのに足を引っ張ってしまっている感が否めない。これは周囲の環境によって変わる印象、つまりガラクタに囲まれているセブンス店内では感じなかったものが、清潔感のある歯科施設で浮かび上がってきたのだ。

これは決して誤算ではなく、狙っていた事のはずなのだが、この強烈なアウェー感によって後ろめたさに変わっているようなのである。さらに裏の主役である30キューブの照明をデイザーのデスクランプにしようと思っていたのだが、周辺のインテリアに飲まれて存在感が消えてしまう可能性が高い、最終兵器のジェルデなら戦えるかもしれないけど照明の重厚感に対し、下の水槽台があまりにも軽すぎてドラえもんのようなバランスになってしまう。

ここからは戦いだね、建物がハードウェアであるならば水槽はソフトウェアになるだろう、だけど俺はあくまでもハードの一部として勝負したい。周囲に馴染ませるのは簡単だけど俺はあの建築を超えるような存在のものを作りたいし、それぐらいのモチベーションでなければクオリティを突き詰められないしね。でもどことなくB級感が漂うやつ(笑