2014/09/11

アクアリウム界の三肩衝のうちの一つは江戸の家康殿より献上していただきました

前回水族館水槽は3週間放置して苦戦したので、今回はちゃんと2週目で行って来ました。やっぱりこの1週の差は大きいです、苦労が全然違います。こまめなメンテナンスは水槽維持の基本であります。

その水槽の横には市内で行われるイベントのパンフレットが並べられているのですが、その中に「高田開府400年記念特別展」なるチラシがあり、その中央には見覚えのある茶入の写真が…これはもしや、天下三肩衝のひとつ初花!なんと実物が展示されるというのか!?これはぜひとも行かねばなりません。

さて、なぜに私がこんな古臭い陶器に興味があるかというと…思い返すこと約10年前その頃はまだパチンコやパチスロに休日を捧げているような時でした、そんな中で戦国時代の織田信長、羽柴秀吉、徳川家康のいわゆる三大武将がモデルのスロットマシンがあったのです、その頃は戦国なんぞには全く興味が無く、スロットマシンとしてもその機種はB級、当時は吉宗や北斗の拳なんかが人気を博しており、誰もその戦国スロットには目を向けていなかったのであります。
そんな不人気戦国スロットのB級感に心を打たれた私は一途に私財を投じ、気づいた頃には歴史上の人物としての三大武将の虜にもなっていったのであります。
当時の戦国時代の事を知るようになってから、千利休が目指した侘びの世界観、そして「唐物」の茶碗や茶入などを収集する「マニヤ」が当時から存在している事を知り、さらに興味を持つようになりました。
そんなマニヤの物語の中で天下三肩衝は名物中の名物であり、3つ全てを揃えれば当時のマニヤ界の天下を獲ったも同然といわれていたうちの一つ…それが「初花」なのであります。

話が長くなりましたが、人間は何をきっかけにマニヤになるのか解らないというお話でした。