2014/08/30

「いい石だしてるツアー with 家族」 5

高地の気温は低くて涼しいけど、逆に日差しは強い。日陰の無い上り坂を登っていると汗が出てくる、さらに寝不足か低酸素なのか息子が頭が痛いと言い出したので背中に負ぶって登りだすと汗は倍増、Tシャツ1枚で汗だく…周囲の人から異様な目で見られていたに違いない。夜明け前と違って目標が無いからなのか足が前に進まない、いつまで経ってもアンテナが見えてこない。ぬぇ~、早くもこの旅を企画した事を後悔していたりする、だからと言って弱音を吐くと責任を取らされそうなので無理して楽しそうにはしゃぐ親父。

あぁ~、やっと着いた。二度目の登頂…ってかリフト動いてますけど?どうやら登っている間に営業が始まったらしい…全て思い出になるさ。ヒュッテはまだ営業前だったものの事情を話してトイレを使わせてもらい、戻ってくる頃には焼きたてのパンが棚に並べられていた。このヒュッテには「雲の上のパン屋さん」という別名がある、標高2,300mの山の頂上でパンを焼いているのだ。こういう過酷な地での食べ物はレトルトに手を加えたようなのが多いけど、完全手作りで手の込んだ焼き立てのパンが食べられるのは日本でここだけ、横手山に来たのなら食べない理由は無いのである。
カレーやチーズの入ったのとか、クリームやチョコの入った甘いパンもある、そのどれもがちゃんとこだわっていて中の具材まで手作りなのかな?と思えるほど。そしてパン生地は外はカリッとしているのが特徴で、高地ならではの気圧の恩恵らしい。そして、いつも気になっていたのだが横手山4度目にして初めてオーダーを決意したのが…「きのこスープ」である。