2013/09/07

「自作」とは本物とリプロダクトの中間に位置する

妻がお世話になっている美容院の内装を手掛けた雑貨店「Home Sweet Home」様、定休日が水曜と木曜ということでどっかの熱帯魚屋と同じゆえ、なかなか見に行けないのでありましたが何気なく前を通った時に営業中だった(11時から)ので潜入してまいりました。「個人店に黙って入るのやめようぜ会」を運営しているゆえ、初入店にもかかわらず常連以上の気合の入った挨拶と共にオーナー様に自分が何者であるかを説明する。するとどうだ?大学前の熱帯魚屋の事を知っていてくれたではないか!しかもそれはアクアリウムに興味があるわけではなく、格納庫の風貌が気になっていたというから余計に驚いたし、嬉しかった。
そのイメージが良いしろ悪いにしろ、アンティーク界の人物の記憶に刻まれていたってスゴくね?アクアリウムと関係ないじゃんって思うだろうけど、そんな建築を考えた人間がアクアリウムデザインやってんだよ、それってとてつもなく揮発性の高い物に火を近づけているようなもんなんだよ(あ~っ伝わんねぇ!)。

逆に伝えてないのに伝わっていたという事例。セブンスに来てくれているお客さんには当然このブログを読んでいない人もたくさんいるわけで、そんな方々が製作途中のトイレ現場を見て「コレって自分で作ってるの!?」って何人にも聞かれるんですよ、常識的に考えてみれば世の中のリフォームの大半が業者に任せているのだから、そんな作業現場を見れば普通なら業者がやってると思うはずでしょ?どこにも「店長作」なんて表示してないし。
だからきっとね、ペンキがはみ出していたり、床に垂れているような所が発する全体的なB級感が自ずと自作の雰囲気を発しているんだろうと思うのよ。そう考えるとなんだか可笑しくなってきて、しばらく1人でクスクス笑ってた。これは絶対に渡辺篤史が取材に「来ない」世界イチ面白いトイレだわ。

商品棚も復活して確実にセブンスが戻ってきている感じです、お帰り!って言ってやりたいぐらいです。明日はついに照明器具とスイッチをやれば俺の作業は完了です、建築にとって照明器具の存在感って大きいですからね、これで雰囲気が化けますよ。それにしても最後の難所だわな、通りすがりの電気工事士とか来ねぇかなぁ~?道を尋ねに来たおやっさんが偶然にも工事士で「なんだ?兄ちゃん配線やってんのか?そんなん俺に任せときな」なぁ~んてサラッと片付けて帰って、後からそのおやっさんが伝説の電気工事士だった事をテレビで知るみたいな物語が起こったら面白いんだけどなぁ~。

ちゃんと自分でやりますよ。