2013/09/05

拘置所のある熱帯魚屋 12

昨日の昼から夕方、そして今日は朝から晩まで全てトイレに捧げました。明日も午前中は捧げるつもりです。やはり営業中では集中できない事があるので、定休日のうちにやっつけたい作業を一気に片付けます。そのかわり今は屍のようになってます。

では昨日の作業から順を追ってお話しましょう。ブロック積みの壁もとりあえず大丈夫そうなので、次は壁の塗装の予定なのですが、先に塗ってあった石膏ボードだけでは足りなくて、結局無塗装のボードを追加で使用したため壁がツギハギのような状態になっておりました。せっかくステンのネジで打ってもらったのに、壁を塗ったらネジにも塗料が付いてしまいます。私は素地のネジであれば気にならないのですが、塗料の付いたネジは好きではないのです。理由を説明するのは非常に面倒なので割愛しますが、コレを読んでる方々ならなんとなくわかっていただけると思います。
ってなわけで、ネジ穴を全てパテ埋めすることにしました。相当めんどくせ~ですが、通常なら職人さんが普通にやってる事だと思いますし、過去の温室改装の時に壁に打ち付けてあった棚をムリヤリ引き剥がしたら壁に大穴を空けてしまい、それを補修したりしたので同じ要領で良いんでしょう。
それにしてもたかが1坪の空間にどんだけネジ使ってんのかってぐらい無数に空いていた穴を全て塞ぎ、いよいよ塗装を始めます。いつもなら床にペンキが垂れようが一切気にしないのでありますが、職人さんの出入りしている状況でボタボタ垂らすのもなんか恥ずかしいので一応養生。前後左右一部天井塗って塗って塗りまくるも全然終んねぇ、両腕を上げっぱなしなのでそれもツライ、そんな状況の中で頭に流れた歌がこれだ。

♪塗ってぇ~ 塗ってぇ~ 塗られてぇ 塗ってぇ~、 塗ってぇ~ 塗りつぶされてしまうまでぇ 塗ってぇ。 やぁがて男は~ 眠ってぇしまうのでしょう~。

眠りはしなかったが3時間かかってトイレ個室と手洗い場の壁は塗り終わった。昼から始めてこの時点で夕方5時を過ぎてしまいこの日は帰宅。この時点で現場の全体像は手塗りの白壁にサッシ窓、床はコンクリート…これに3枚羽根の換気扇が付いてりゃ昭和のトイレ…いや、便所だ。かなり不安だがここから軌道修正していけるのだろうか?

そして今日、気合を入れて朝8時に現場入り。予定では天気が悪そうだったので屋根裏の上って換気扇を取り付ける予定だったのが予報がはずれてまさかの晴天、換気扇はまたしても順延となった。ならば、腰壁にアルミ板を貼る作業を開始。新トイレは壁紙を貼らない代わりに腰壁だけ豪華にアルミで仕上げます、一部だけでもこだわると不思議と全体が引き締まるわけです。私の採寸した通りに切ってもらった厚さ1mmのアルミ板をコーキング剤で壁に接着するだけなのですが、どうしてもセメントの床が盛り上がっていたり、壁が歪んでいたりするのでピッタリ入らない事もある、そんな時は床を砕いたりアルミを削ったりして調整するのだが、板1枚入れるのに何箇所も引っかかる所があったりしてこれまためんどくせぇ~。こういう作業は板金屋さんってどうやってんだろうか?もしかしたら板を相当小さめに切ってその代わり隙間をうまく隠すようなワザを持っているのではないだろうか?結局コレだけで3時間、その後残ったコーキング剤で角の隙間を埋めて時刻は午後の1時になった。

午後2時作業再開、さすがに気分が盛り上がる事をしないと気力がもたないので個室の照明の取り付け!買っておいたレビトンの陶製ソケット。壁に適度な穴を空け、ソケットに配線を取り付けてマイナスネジで固定する。終了。盛り上がったか?でも何も無かった壁にソレが付くだけでかなり部屋っぽくなるもんだ、余韻に浸っていたいところだがそんなヒマはない。

次に出来る事といえば…今度は店舗側の壁塗装か?また塗りかぁ…。昨日の作業で塗りはウンザリなのだが、その作業を乗り越える方法は一つしかない、それは塗る事だ!その前にこっちは壁紙が残っているのでそれを剥がさなくてはならない、カッターを駆使して剥がしていくも想像では一気にバリッといけると思ってたのがチマチマ小さく切れたりしてめんどくせぇったらありゃしない、終った後に時計を見たら4時を回っていた。えっ!?こんなんで2時間近くもかかってたのか?あぁ~、もう帰りたくなってきた、そしてコレ読んでる人もウダウダの展開に飽きてる頃だと思うので…

♪塗ってぇ~ 塗ってぇ~ 塗られてぇ~(省略)

 塗ったどぉー!するとどうだ、昨日まで昭和の便所だったが、今日はトイレ周辺だけ変なテナント店舗が入ったみたいなすごい事になってるし!このトイレ企画、ついに見えてきた感じがします。