2013/08/26

拘置所のある熱帯魚屋 7

初日の解体作業は無事に終了しました、外された便器は店の前に置かれておりますが、何故かその光景がしっくりくるのであります。

コンクリートをバリバリと砕く音は日曜大工の電動工具とはケタ違いのサウンドで、いよいよ始まったんだなぁという実感をさらにかき立てます。たった半日でトイレの壁と便器が消えてなくなりましたが、その時点で発覚した驚愕の事実。
トイレを作り直す理由の一つが土間下部分に水漏れの形跡があったので、一度壊さなければ水漏れを止めることができないというものだったのですが、消えたトイレの跡を見ても何も無い。
いやぁ~、何も漏れていなくて良かったですなぁ。

………。

 …それってトイレ壊す必要無かったんじゃねぇの!?おい、どうすんだよ、もう二つとも便器なくなっちまってんじゃねぇかよ!いやぁ~いかにもセブンスらしい展開になってきたじゃねぇか、この事が家族にバレたら勘当もんだよ?貯金使い果たして「意味ありませんでした」だからね。それにしても施主が俺で良かったよ、普通なら「金返せ!」って言われちゃうよ。

はい、というわけで今回の工事は単なる「トイレ遊び」になりました。贅沢な遊びになりましたので、こうなればトコトン楽しんでやりましょう。
夕方に解体屋さんが帰って天井を見ると、そのまま屋根裏までスコーンと抜けていました、その柱にはトイレ周りの電気配線の親玉と思われるグシャグシャした塊が貼り付けられておりました。「うわぁ~、あんなのどうにもなんねぇよ」としばらく見ていましたが、ソレをやってくれる人は誰もいないわけで、俺がやらなきゃ先に進まないのです。
気持ちを切り換えて脚立を登り、まずは現状をよく観察することから始めます。全部で9本あるケーブルの赤や黒や白が絡み合っている状態でしたが、運良くそれぞれが何につながっているのかマジックで書いてありました。
うんうん、なるほど、取り回しは雑だけど、たしかに教えてもらったのと同じ方法でやってある。解体にジャマになりそうな所だけのケーブルを撤去して、残りは現状保存。そのまま机の上に紙を広げて新トイレの配線図を自分なりに描いてみた。そうか!赤線は必ず黒につなぐ事になるし、白は最終的にコンセントとスイッチの個数に電源分の1本を足した数になるはずだ、作業中にその数を確認するだけでも配線ミスを減らせるはず!(ですよね?)

よぉ~し、電気工事みえてきたぁ!となればそろそろ電コネとかケーブルが必要になってきそうだぁ(棒読み)。

初日でこれだけの大盛況、これが一週間以上も続くわけで。