2013/04/10

セブンス有機化計画 20

メンテ業務に有機化打合せ、バイクを車検に出したりと慌ただしく飛ぶように一日が過ぎました。

鉛筆で描いたラクガキがそのまま現実化されてゆく様子はまるで夢を見ているようでしかし、オーナーとしての緊張感を高めてゆきます。15年前の創業時の頃を少し思い出したりして…。打合せではまず窓位置を決めます、ラクガキに描いたそのままの小さな天窓と鉄枠のアレです。両方とも運良く間柱の間にスッポリと収まりましたが特に鉄枠は取り付け前から注目度高し!運命的に出会った窓だけに買って良かった~(高額だったけど)。
そして格納庫というネーミングの発端である高さ3mの巨大な吊り戸の制作打合せでの話。私と工務店さんとで今回のB級コンセプトをなんとか伝えようと必死に訴えている最中に建具師が言った事は「あぁ、よく浜辺とかの小屋で釣り船置いてある雰囲気ね」そう!それはまさに有機化計画初期で俺がココに書いた事そのままである!(ちょっと泣きそうになりながら思った)この人なら最高の吊り戸を作ってくれる!そして師から提案されたのは俺自身が吊り戸を組み上げるという耳を疑う発言、それは職人の作るB級には作為があるので俺が仕上げた方が理想に近くなるはず。という事だ。

可能な限り土に返る素材で小屋を作ろうという大義の下で進行している有機化計画は、本来の建築の楽しさを教えてくれているのではないか?計画の時点で日常のペンキの塗り直しや板壁の補修を受け入れて設計した建築は、腐りもしない修理も望まないような建築にはない魂が込められているに違いない。現場に響く職人達の笑い声が何よりの証拠だ。

この有機化計画…全てにおいて想像以上です。