2012/10/23

セブンス有機化計画 7

先月の話ですが3万円ぐらいの照明器具を買いました。と、書いてしまえばあっという間ですが購入の決断をするまでに1ヶ月かかりました。確かにそれは物欲を脳天から刺激するぐらいの魅力を持っていたのですが、たかがライトに3万出すって尋常じゃないよなぁ~…なんて毎日のようにボケェ~っと考えていたら目の前にぶら下がっているソーラーが目に入ったんですね、そこで俺は恐ろしいことに気がついたんです「俺はこの5万もする照明を何台も売ってるのに、いざ自分が買うとなったら3万で悩むのか!?」と。そう思った途端に一気に気持ちが晴れて購入に至ったわけです。

そして今日、営業中に大きなダンボール箱が2個届きました。中身はアメリカ製ヴィンテージの特大の琺瑯ランプ、何に使うかといえばもちろん小屋の天井照明になるわけです。設計の打ち合せの時に自前の照明を使いたいという要望にイヤな顔一つせずに快諾してくれた工務店はエライ!という事で2週間ぐらい探していて今日に届いたわけです。名前を見る限り前の持ち主は女性(日本人)らしく、配線も元々のを根元で切って日本製のコードとテープでつないだだけの状態。つなぎ方もさることながら配線自体も数十年経過しているようなヤレ具合、渋いけどもさすがに危険なのでレストアすることにしました。たぶんコレがアメリカで使われていた時はガソリンスタンドの天井なんかで高電圧のバルブが付いていたんでしょう、まずはソケットカバーを分解するだけでも一苦労、まるで消火栓を開けるような作業をしてようやくソケットが出てきました、こりゃ女性じゃ分解できないわけで、仕方なくコードを切って繋いだんでしょう。そして中は高熱で焼けたような状態で瀬戸物製のソケットの一部は割れてしまっていました。これをボンドで修復して古い配線を外して長年たまったホコリを掃除したら設置までの準備は完了です。と、書いてしまえばあっという間ですが細かい所を含めれば2時間以上格闘しておりました。それにしてもこういう作業ってホントに楽しい。

ソーラーの照明ユニットを分解した事ある人いますか?あれってほぼ全バラにできるような構造でできていて、きっちりメンテナンスすれば内部までピカピカに維持することができます、これはよくできてると思います。なかなか価格以上の価値を感じる製品ってめぐり合えませんが、コレは長く付き合えると思います。20年使い込んだら内部をLEDに改造してさらに30年使えます。買い物は直感が大切です。