2012/09/07

守りつくして、破るとも、離るるとても、本を忘れるな。

いよいよ海水の方も騒がしくなってきました。ですが店の水槽がまだイマイチ不調で勝負的な発注をする勇気がまだありません、生き物商売は博打同然で負ければ最終的にはお客様にツケが回ってしまうので毎回真剣勝負です。命賭けてはいませんので「ざわざわ」まではしませんが、それなりに張ってるつもりです。

ちょっと相談があったのでバイク屋さんに行ってきたのですが、何気に作業場の奥へ探検しに入ったら巨大なコンプレッサーが置いてあり、その造形美に一目惚れしてしまいました。繊細な空冷フィンが生えたシリンダーが半円を画くように整然と立ち並んでいるその様は、まるで大航海時代の複葉機のエンジンのような繊細かつ力強いもので、その場に数秒間金縛り状態になっていました。

鋳鉄の色気とでも言えばよいのでしょうか?ギラギラのメッキとは違うこの艶かしさはまさにB級美学、器の存在感が消えるほど中身の本質が見えてくるのでございます。