2012/06/02

45度

やっと今日になってアクアスカイを間近で見ることができた、ガラス製品に関しては秀逸なクオリティを誇るメーカーもアクリルに関してはプライドがあまり無いようだ。
製品のクオリティという点ではソーラーが発売された当初が頂点、そこからは衰退を辿っているようで、ユーロ相場がどうだの言い出した頃から「妥協の無い製品クオリティを…」という信念がたかが円相場で崩れ去り、見た目が邪魔なはずの水槽シリコンは年追うごとに目立つ一方。Do!aquaの登場でプロツールのクオリティは守られるかと思いきや今となってはロゴマーク以外その境界線はほとんど無くなっていると言っていいと思う。それはまるでハーレー社がAMFの傘下に落ちた時と同じ、70年代にハーレーを扱ったバイクショップであればそれがどんなものかわかるだろう。それが80年代に不死鳥の如く見事に復活を果たし、創業100年を越えるアメリカ国民の誇りであるバイクメーカーになったのは創業当時の伝統とポリシーを頑なに貫いてきた結果だと思う。

ADA創業20周年の記念商品…「黒」という極みの色を採用したのはとても良いと思う、しかしこれに記念ロゴと女子高生の落書きのような花柄は確実にいらない。石組をする際にしつこいほど「引き算が重要」と述べているのに「黒」「ロゴ」「花柄」の組み合わせのどこにも引き算を感じることができない、偽造防止策に躍起になって20年培ってきた伝統とポリシーはどこかに忘れてきてしまったのだろうか?そんな事で偽造を防ぐのではなく、どこにも真似できないような製品のクオリティで圧倒的な差をつけるのがADAの真髄なのではないか?20年ADAを支えてきたユーザーは皆それを求めている。

まもなく創業110年になるハーレーダビッドソンの歴史の中で最も故障トラブルの多い70年台の車両は、現在になり「最もハーレーらしい時代」と呼ばれる人気車両になっている。それは現在まで信念を貫く事により当時の作りの荒々しさが脚光を浴びた結果だと思う、俺はADAも100年続く日本の誇りとなるメーカーになれると信じている、信念を貫き不死鳥の如く舞い上がるその時まで俺はアマノを売り続けるだろう。