2012/03/04

究極vs至高

たまの週末ぐらいお父さんが昼飯を作ってやろうじゃないかということで、塩ラーメンを作ることにした。いつもなら鶏ガラを買ってきて最低でも1時間半は鍋の前で灰汁をとったりするのだが、今回はコレを使おうと思っているのだ。

それは先日の休みの日に奥様と夕食の食材を買いにスーパーへ行ったときのこと「コレ!使ってきたかったんだよ~」という声に指先にある商品を見てみるといかにも怪しげなカタカナと中国語が入り混じったエーハイムの保証書のような文章と、間違いなく怪しい手書きのオッサンのイラストに「ニーハオ!」というふきだしのセリフがそれが食品として陳列されている事を許した消費者庁をボコボコにしたくなるような商品だった、しかも調味料としては破格の700円もしやがる。ないない、絶対ない。と拒み続けたがその売り場を3度通った末、カゴに放り込まれた。

商品説明を読むには中華料理なら何でもイケるらしい、フタを開けると白っぽい固形物がギッシリと缶に詰まっている。鍋にたっぷりとお湯を沸かし、スプーンで固形物を抉り取るようにかきだして湯に溶かしてみた、完全に溶けたのを確認して味見をしてる…

!!!舌に絡みつき、そして鼻に抜ける芳醇な香りは照りつける太陽、吹き付ける風、草の生える大地を駆け巡るニワトリ達の躍動感。そして喉に感じる無限大のコクは本場中国の調理場、巨大な鍋で煮込まれた極上の濃厚スープ、その二つが絶妙に絡み合い俺は肉体から精神が離脱するようなショックを受けた!!!

富井副部長もビックリだ。と、同時に飲み屋とかゲーセンの片隅にあるラーメンのスープは絶対コレだ!と確信した。どうしよう!?近所のラーメン屋の裏にあのオヤジのイラストのドラム缶とか転がっていたらショックだ!こんなんじゃダメだ、こんなの使っていたら料理のウデが上がりぁしない。これじゃまるで中華料理界の○ー○○○だ…。